DataTrans:トータルにカスタマイズした検査報告書
ユーザーは、測定したワークの検査結果を自社の書式に則ったデータの配列、副次データの挿入、ワークの写真や測定図形の添付等、簡単に設定できる検査報告書を希望しています。
DataTrans(データトランス)はマイクロソフトのExcel互換です
マイクロ・ビュー三次元測定機の測定ソフトウェアーInSpecで測定されたデータ(txt/csv)を、DataTransのテンプレート経由で、そのテンプレートに対になるMS Excelベースの検査報告書原本にエクスポートします。 テンプレートは、ワーク毎、顧客毎、必要な数が登録出来ます。
テンプレートでは、データ出力方向(MS Excelの横方向セル/縦方向セル)、MS Excelの指定セルに挿入する測定項目、仕様タイプ(規格/公差)等の選択が簡単に行えます。
下図は、縦方向セルにデータ出力された検査報告書の一例です。
検査報告書原本はMS Excelを使って作成しますから、自前の計算式や関数も、事前に検査報告書の任意のセルに挿入でき、そして計算され、出力されます。
測定したデータの副次データを検査報告書に出力
テンプレートはデータの平均値、標準偏差値、最大値、最小値等を測定データ出力欄外に項目毎、まとめて一括で出力しますが、ユーザーは時として、同一要素(例、円1~4)のデータの平均値、標準偏差値、最大/最小値等を個別にデータ表示欄内に表示したいと希望します。この場合、InSpecの計算機能(電卓)が威力を発揮します。同一要素のデータを簡単に電卓に移植でき、電卓から平均値や標準偏差値等の希望項目を算出してテンプレート経由でDataTransに送る事ができます。DataTransは直ちにその項目と算出データを検査報告書に出力します。ユーザーは、関数を使っての表計算入力は一切不要です。DataTransが全て自動で行います。
下図はその一例です。(平均値と標準偏差値が自動的にデータ欄内に表記)
検査報告書に挿入できる、InSpec測定ソフトウェアー電卓の関数は以下の通りです。
検査報告書に挿入可能関数一覧
関数 | 名称 | 関数 | 名称 |
---|---|---|---|
abs | 絶対値 | max | 最大値 |
acos | アークコサイン(逆余弦) | maxX | 最大値(短縮記法) |
asin | アークサイン(逆正弦) | min | 最小値 |
atan | アークタンジェント(逆正接) | minX | 最小値(短縮記法) |
avg | 平均値 | round | 数字丸め |
avgX | 平均値(短縮記法) | select | 選択関数 |
cos | コサイン(余弦) | selectX | 選択(短縮記法) |
Exp | べき乗(逆対数) | sign | 数値の正負 |
get | 一つの値を取り出す | sin | サイン(正弦) |
hasTol | 公差設定の有無 | sqrt | 平方根 |
if | if関数(条件分岐関数) | stdev | 標準偏差 |
isInTol | 公差内の判定 | stdevX | 標準偏差(短縮記法) |
isOutTol | 公差外の判定 | sum | 合計 |
ln | 自然対数 | sumX | 合計(短縮記法) |
log | 対数 | tan | タンジェント(正接) |
log10 | 対数ベース10 | trunc | 指定小数点迄表示 |
log2 | 対数ベース2 |
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