コラム

三次元マルチセンサー測定機とは

なぜ今、三次元マルチセンサー測定機か?
~経済性、多様性、そして融通性~

マルチセンサー複合技術は、付加プローブ、一般にはタッチプローブやレーザーを装着した画像ベースの測定システムから構成されます。

マルチセンサーシステムの定義が確立されている訳ではありませんが、一般には複合センサーをシステムに導入した測定機を言い、その経済性、利便性、そして多目的の測定が可能な為、この市場は急速な歩みで成長し続けています。

加えて、毎年急速な技術改良や高度機能を取り入れて来た事で、この市場の継続的な拡大が期待されています。

マルチセンサーの必要性

マルチセンサーシステムの採用を加速させる大きな要因は製造工程の高レベル化に伴う複雑で入り組んだ構造、且つ厳しい公差適合を求められるコンポーネントの出現により、従来の測定ツールでは最早適応できなくなった為です。

各種調査会社によると、画像測定機市場の70%がマルチセンサー市場からもたらされているとの報告があります。弊社の設置実績でも年々拡大の一途を辿っておりその数値を裏付けています。(右図)

マイクロ・ビュー三次元画像測定機の装着率

マルチセンサー選択時の注意

拡大の一途を辿る近年の市場成長には数多くの要因がありますが、明確な事は多彩な商業用センサー技術の利用が可能になった事です。 最終ユーザーは、今や接触、非接触センサーの選択の必要性が無くなって来ています。 顧客が取得可能なオプションは、画像又は光学センサー、レーザー及びタッチプローブです。 しかも、これらオプションは随時、必要に応じて装着できる事が重要です。

メーカーによっては、追装出来るモデルと出来ないモデルが同一機種にあるので注意が必要です。 更に、追加のソフトウェアーが一切無いことも購入の判断材料になります。

オプションの選択は測定する対象物に依存し、測定速度、繰返し性及び精度に依ります。上部のカメラから見えない測定箇所あるいは側面の測定には画像センサーでは測定できませんから、タッチプローブを使い、照明が届かない深い溝や凹凸面、粗い表面や鏡面等の測定にはレーザーが一般的に使われます。

マイクロ・ビュー三次元マルチセンサー測定機

個別の専用機を各々持つ必要がない、三次元マルチセンサー測定機は、非接触式画像システムをベースに、接触式タッチプローブ、非接触式レーザー、更にはワークを回転させるロータリーが随時追装できる経済性、多様性と融通性により、近年急速に脚光を浴びている先端の測定機です。

画像による非接触三次元測定

上から見える部品の輪郭や形状の高速、高精度測定に、カメラによる非接触式三次元画像測定(XYZ測定)

タッチプローブによる接触測定

上から見えない部品側面の穴や溝の測定に、十字、ナックル、ディスクスタイラスによる接触式タッチプローブ測定。

レーザーによる非接触測定

照明が届かない深い溝や凹凸面、粗い表面や鏡面等の測定に、非接触レーザー測定(拡散用又は/及び鏡面用)。

ロータリーによる回転測定

軸物等、高精度に回転制御しながら測定が必要な部品に、ロータリー(W軸)測定、冶具で表裏の形象測定も可能。

機器構成

機器構成

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